CentOS 8にPHP7.4をインストールする

PHP

CentOS 8インストール直後にあるリポジトリーだと、最新のPHP7.4 (2020年10月時点)ではなく古いバージョンがインストールされるので、最新のPHPをインストールするためのメモ。

TL;DR

以下の3つの手順で実施します。

  1. EPELリポジトリを追加
  2. Remiリポジトリを追加
  3. PHP7.4をインストール

手順

1. EPELリポジトリーを追加

# dnf install https://dl.fedoraproject.org/pub/epel/epel-release-latest-8.noarch.rpm

2. Remiリポジトリーを追加

# dnf install https://rpms.remirepo.net/enterprise/remi-release-8.rpm

3. PHP 7.4インストール

# dnf module install php:remi-7.4

dnfはyumでも問題ありません(dnsが後継版ですが)。

php -v を入力して確認をしてみます。

# php -v
PHP 7.4.11 (cli) (built: Sep 29 2020 10:17:06) ( NTS )
Copyright (c) The PHP Group
Zend Engine v3.4.0, Copyright (c) Zend Technologies
    with Zend OPcache v7.4.11, Copyright (c), by Zend Technologies

上のように出れば問題なし。

以下は、用語の解説なので、ご興味のある方だけどうぞ。

EPELとは?

EPELは、Extra Packages for Enterprise Linuxの略。エンタープライズ用の拡張パッケージ、というもの。

Fedra Project Wikiに説明があります。

エンタープライズ Linux 用の拡張パッケージ(EPEL) は、 Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 向けの高品質なアドオンパッケージであり、CentOS や Scientific Linux (SL) のような RHEL からスピンオフしたディストリビューションと互換性のある、Fedora プロジェクトで有志によって作成されたパッケージになります。

EPEL とは何?

Red Hatのブログにも記載があります。

導入方法

Yumだと以下のコマンドで可能。

# yum install https://dl.fedoraproject.org/pub/epel/epel-release-latest-8.noarch.rpm

DNFでも同じです。

# dnf install https://dl.fedoraproject.org/pub/epel/epel-release-latest-8.noarch.rpm

上記Fedra Wikiの日本語ページには、CentOS 8のことが書いていません。英語のページ(EPEL)には記載があるので、ご興味があればどうぞ。

Remi リポジトリー (Remi’s RPM repository)とは?

フランス人のRemi Collet氏による、リポジトリーです(一応、公式twitterアカウント(@RemiRepository)もあるようです)。Remi氏のGitHubページはこちらです。”Crazy PHP contributor(熱狂的なPHP貢献者)”なのだそうです。

PHPの最新バージョンを提供することが、リポジトリーの目的(goals)の1つのようです(他のソフトウェアもあるらしい)。

Providing the  latest versions of the PHP stack, full featured, and some other software . . .

Which are the goals of this repository ?

導入方法

前提として、EPELレポジトリーが既に追加されている必要があります(上で説明)。

公式の解説ページには以下のようにDNFが使われていますが、Yumでも大丈夫なはずです。

# dnf install https://rpms.remirepo.net/enterprise/remi-release-8.rpm

参考
Remi’s RPM repository

参考サイト

以上です。