自分で言うのも何ですが、SIerにいた時はコーディングスキルを褒められることは多く、情シス部門の今でもプログラミングスキルを活用して業務効率化をしています。
今回は、そんな自分がプログラミングを学ぶ上で勉強になった書籍を紹介しようと思います。
本を読むより実践で体得するほうが有益ですが、空いた時間があれば読書に費やすのも有益です。
会計など事務業務系システムの開発に参画するなら業務知識はは必須ですが、書店で売ってる本を読んでも役立つ情報は少なく、現場を知るとか企業の担当者から話を聞く方が的確です。
プログラミングスキルは個人的な勉強で向上しやすい能力だと思います。
①リーダブルコード -より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック
Dustin Boswell・Trevor Foucher著、角 征典訳オライリー、2012
Amazonでも高評価で、書店でも平積みされているほど、有名です。
「もっとシンプルでスマートにプログラムを書けないか…」って悩むことは、新人の時からよくありました。
Readability(読みやすさ)は大事な要素で、のちのち修正する時の時間短縮にもなりますし、保守工数を削減できる要素です。
どうしてもループのネストが深くなってしまった時、実は解決方法があるのですが、その方法を教えてくれたのも、この本でした。
コードの読みやすさに拘ることは決してマニアックなことではなく、作業効率に関わります。
そういうヒントが書かれています。
知識ゼロから学ぶソフトウェアテスト
高橋寿一著、翔泳社、2014
新人SEの時に悩んでいたことの1つがテストです。
(本当は上司との人間関係でしたが、これはさておき)
学校の勉強はムダではありませんでしたが、わりと意外だったのが、プログラム開発から単体テストまでを1人でやる場合、PCL(単体チェックリスト)は品質向上にほぼ寄与しないという事実でした。
「テスト工程でこれをやればいい」という定石はなく、結局、個々人のスキルに依存するのが実態で、きちんと勉強したほうがよいと感じたのでした。
そして、案外、テストがきちんとできない(知識がない)SEは多いのです。
当時、先輩SEから「カバレッジ」や「ブラックボックステスト」や「ホワイトボックステスト」という言葉は聞いていたので、色々探し、見つけたのがこの本。
この1冊でソフトウェアのテストについては完全に理解できると思います。
各テスト手法の特徴、得意なこと・得意じゃないこと、またテストについての基本的な考え方まで、丁寧かつ分かりやすいです。
いくつか本は読みましたが、おそらくこれが一番分かりやすいかと。
著者の方は、SAPやMicrosoftで品質担当をされた経験があるそうです。
以上です。