Raspberry Pi 4 Model Bに、Ubuntu Server 20.04 LTSをインストールした記録、および部品構成の紹介です。
Raspberry Pi(ラズパイ)組立の際、適切な規格の部品を使用しないと動作しないようです(私はSDカードではまった)。
今回、私は、Ubuntu Server 20.04 LTS + NGINXで、Webサーバー環境を構築しています(NGINXについては本記事では解説しません)。最終、動作までできたので、まず構成を紹介し、次にUbuntu Serverインストール手順を簡単に解説します。
本記事が想定している読者
- Raspberry Pi 4の組立をしたい方
- 適正に動作する部品を調べている方
- Raspberry Pi 4にUbuntu Serverをインストールしたい方
購入したもの
必要なもの
ディスプレイ、キーボード、マウスは既にあるものとして、最低限必要なものは以下です。
- Raspberry Pi本体
- SDカード
- ACアダプター
- HDMIケーブル
動作にあたりケースは必須ではありませんが、放熱可能なケースがあるほうが無難です。4は3より熱を持つらしく、むき出しだと70度程になるようです。
- 放熱ケース(あった方が良い)
Raspberry Pi 4 本体
私は↓のストアから購入しました。最初、実は別のストアから購入したのですが初期不良で返品するはめに。後でも書きますが、到着したら、まず動作確認を実施することをおすすめします。通電すると、LEDランプが点灯します。
【国内正規代理店品】Raspberry Pi4 ModelB 4GB ラズベリーパイ4 技適対応品
SDカード
SDカード選定のポイントとしては、アプリケーションパフォーマンスクラス 1 (A1)である必要があります。64GB以上も使用可能ですが、ファイルシステムの関係で特殊な対応が必要になるため、32GBを使用したほうが楽ではあります(まぁ、フォーマットするだけなのですが)。それに私の場合はWebサーバーとして使用する程度なので64GBも必要なかったです。
サンディスク microSD 32GB UHS-I U3 V30 書込最大60MB/s
ACアダプター
Raspberry Pi 4自体にACアダプターは付属していません。また、本体に電源のON/OFFスイッチはありません。ACアダプターにスイッチがなくても使用は可能ですが、あるほうが便利ですよね。
Smraza Raspberry Pi 4 USB-C (Type C)電源、5V 3A ラズベリーACアダプター
ケース
ファンで冷却するケースもありますが、私は小さくても騒音が出るのが嫌なので、金属ケースを使いました。室温28度の環境で、おおよそ50℃〜52℃の間で推移しています(思ったより高かったな…)。
Geekworm Raspberry Pi 4B(ラズベリーパイ4) アルミメタルケース
※ 2020/11/29追記
現在、このラズパイを起動し続けにしていますが、主にはNGINXを作動させているだけですが、およそ40度前半から半ば(室温は23度)で推移しています。.NETの計算処理のプログラムを常時作動させ続けている状態でも50度前半を維持。まぁ、問題なく使用できていると考えてよいでしょう。
HDMIケーブル
本体側はマイクロタイプのHDMI端子です。
変換ケーブルをお持ちでない方は買いましょう。
Amazonベーシック HDMIケーブル 0.9m (タイプAオス – マイクロタイプDオス)
工具(必要な方だけ)
たまたま持っていませんでしたので、購入しました。
特に不満はありません。大きさもコンパクトです。
精密ドライバーセット 【昇級版】MOVMAO
組立のポイント
特に所定のマニュアルはありません。マニュアルがあるとすれば、ケースに付属の説明書くらいだと思います。
後、注意点としては、基盤にむやみに触れないなど基本的なことくらいでしょうか。
ちなみに、ACアダプターを接続して通電した状態にすると、基板の赤いLEDランプが点灯します。これが点かないと通電できていません。私の場合、最初に到着したRaspberry Pi本体は何をしてもランプが点灯せず、初期不良の可能性大でしたので、取替対応となりました。
本体が到着したらケースに入れる前に動作確認をしたほうが良さそうです。
Raspberry Pi ImagerでUbuntu Serverをインストール
Raspberry Pi Imagerのインストール
Raspberry Pi Imagerを使用します。OSをSDカードに簡単にインストールできるツールです。
Raspberry Piの公式Downloadsページから落とせます。
NOOBSでも可能ですが、本家サイトにもある通り、より簡単なImagerのほうがお勧めされています。
落としたら、インストールします。
(Windows, macOS, Ubuntu版があります)
Ubuntu Serverイメージファイルをダウンロード
Ubuntu公式ダウンロードページの、Ubuntu Server for ARMから、イメージをダウンロードします。
イメージをSDに書き込む
Raspberry Pi Imagerを起動します。
次に、「CHOOSE OS」をクリックします。
一番下にある「Use custom」をクリック。
ダウンロードしたUbuntu Server for ARMのイメージを選択すると、以下のような画面になります。
次に、SDカードを挿入した状態で、「CHOOSE SD」で選択します。
「WRITE」がクリック可能な状態になるので、クリックします。
これで、SDカードへのOSの書き込みが開始されます。
簡単ですね。
後は、SDカードを基盤に装着させて起動するだけです。
ちなみに、初期ユーザーは「ubuntu」、パスワードは「ubuntu」でログインできます。
あと必要になってくるのは、Wi-Fiもしくは有線のネットワーク設定、SSHの設定(リモートから入る場合)、rootユーザーのパスワード設定などが必要ですが、Ubuntu Serverの設定方法に関しては他で解説してるサイトが沢山あるので、本記事では解説していません。
ちなみに、私はこの後、NGINX、Node.js、Gatsby(Reactベースの静的サイトジェネレータの一種)をインストールしています。主にWebサーバーの検証用として使用する想定です(家の複数のPCからアクセスするため)。でも、色んな目的で使えそう。
今回の内容と直接は関連しませんが、NGINX、MariaDB、PHPをインストールする方法は別記事で解説していますので、ご興味があればどうz。
以上です。