東京-大阪間の移動は何が良いか経験から比較する【安さと移動時間】

Tokyo and Osaka Transportation 未分類

前職では仕事と家の幼児で、東京・大阪間(東京・新大阪)を、よく移動していました。ビジネスなら会社の経費で新幹線が使えるでしょうが、プライベートの場合、可能な限り安く、疲れない手段を選びたいものです。

今まで身銭をはたいて複数の交通手段を試した経験があるので、ある程度信頼できる情報は提供できるかな…と思います。

重要な結論を先に言うと、

  • 新幹線が時間・労力をむだにしない(EXPRESS予約で安く購入)
  • 宿泊先も同時に確保するなら楽天トラベル(など旅行会社)を利用する

本記事で紹介する交通手段

以下、実際に私が使用したことがあるものです。

  • 新幹線
  • 飛行機(ANA・JAL)
  • LCC
  • 高速バス

なお、「青春18きっぷ」は試したことがありません。全国のJR線が利用できるものですが(新幹線は不可)、東京・大阪間だと8・9時間はかかり、あまりメリットがないかと…。実際、青春18きっぷで東京まで来た人を知っていますが、相当お疲れのようでした。あまりお勧めしません。

なお、駅は

  • 東京駅(東京)
  • 新大阪駅(大阪)

空港は、

  • 羽田・成田(東京)
  • 伊丹・関空(大阪)

を想定しています。

ただ、大阪北部だと京都駅が近い場合があります。新幹線の駅・空港までの交通機関については、適切な手段をご確認下さい。本記事は、あくまでご参考までにお願いします。

では、各交通手段について解説します。

新幹線

新幹線
新幹線 (Image by tikisada from Pixabay)

普通価格¥14,720(普通価格・指定席)
最安値 :¥11,200(Express予約のEX早特21)
移動時間約2時間30分

メリット
・一番快適(だと思う)
・空港のように待たされず、時間を食わない
・手荷物の制限がない

デメリット
・価格が高い(但しEXPRESS予約で安く買う方法がある)

最も多く使用したのは、新幹線です。
選択肢の中では「一番早い」し、「疲れない」し、後で書く「EXPRESS予約」を使うと安く買えるから。

飛行機(LCCも含む)は、手荷物検査や待ち時間があるので、結構時間を食います。その点、新幹線は空港のような保安検査などの待ち時間がありません(余裕を持って出発する必要は当然ありますが)。

高速バスは一番安いですが、かなり疲れます。座席で揺られるし、大抵の人は寝られないでしょう。その点、新幹線の乗り心地は快適です(グリーンの座席が最も快適ですが)。移動時間は、片道2時間半程です。バスのように隣の人が寝ているかを気にして本も読みにくい…ということは、ありません。

年に1回以上行くならEXPRESS予約で取ると安い

JR東海ならEXPRESS予約が利用可能です。年会費として¥1,100が必要ですが、普通に購入するだけで新幹線が片道¥13,620(指定席・自由席ともに同じ価格)になり¥1,100安くなるもので、東京・大阪間を往復すると、元が取れてしまいます。

EXPRESS予約を利用するメリット

EXPRESS予約を使うメリットとしては、以下があります。

  • 会員価格で安く購入できる
  • ネットで予約できる
  • 何度変更しても手数料ゼロ(キャンセルは手数料発生)
  • チケット不要
  • 早特21でさらに安く買える

緑の窓口などで単なるきっぷで購入した場合、予約の変更は1度だけ可能です。EXPRESS予約だと予定の変更にも柔軟に対応できて、便利です。

EXPRESS予約会員になると、下のようなICカードが貰えます。これで、新幹線の改札を通る仕組みです(在来線から乗り継ぐ場合は、これとSuica・PiTaPaを使う)。

EX-IC
EXPRESS予約のICカード

上でも書きましたが、年会費が¥1,100必要です。

申し込みにはクレジットカードが必要ですが、JR東海エクスプレス・カード、JR西日本J-WEST、または予め決められた種類のクレジットカードが必要のようです(私はJR東海エクスプレス・カードを持っていますが)。ご自身が所有しているカードで利用可能かどうかは、こちらのEXPRESS予約のWebサイトでご確認ください。

EX早特21だと¥3,520安い

EX早特21は、21日前までに予約することで、「のぞみ」の料金が¥3,520安くなるもの(片道価格が¥11,200になる)。

私が一番よく利用したものが、これでした。新幹線の価格では、おそらく最安値でしょう。

「ぷらっとこだま・ぷらっとのぞみ」も安いが、やや面倒

「ぷらっとこだま」と「ぷらっとのぞみ」は、JR東海ではなくJR東海ツアーズという旅行会社が販売する商品です。「ぷらっとこだま」だと片道¥10,700「ぷらっとのぞみ」だと¥12,700です。普通価格より安くはなりますが、EXPRESS予約の早特21より高いのと、EXPRESS予約だと在来線の乗り換えができるので、「ぷらっとのぞみ」は価格面でのメリットが薄い…かもしれません。

あと、入り口は新幹線専用改札口から入る必要があります。在来線との乗り継ぎが面倒。購入の仕方、きっぷの受取の仕方も異なります。

1度だけ使用しましたが、価格の割には面倒なので、結局、利用は1度きりでした。

繁忙期・閑散期は値段が異なる(¥200程度ですが)

新幹線には繁忙期閑散期通常期というものがあります。

期間 価格差
繁忙期 ・3月21日〜4月5日
・4月28日〜5月6日
・7月21日〜8月31日
・12月25日〜1月10日
¥200増し
閑散期 ・1月16日〜2月末日
・6月
・9月
・11月1日〜12月20日
以上の期間の月曜日〜木曜日
(祝日・その前日・振替休日を除く)
¥200引き
通常期 上記以外の期間
シーズン別の指定席特急料金(JR東海)から

せいぜい200円程度ですが、一応、価格が異なる時期があります。200円程度なら、この時期を狙って新幹線を…とはなりにくいでしょうが、安くなる時期があるので気に留めておいても良さそうです。

新幹線の価格まとめ

上で説明した内容に加え、新幹線の価格をまとめました。全て「のぞみ」の価格です。

値段(円) 注意点
指定席(普通車) 13,870
自由席(普通車) 14,720
EXPRESS予約(普通車) 13,620 EXPRESSカードが必要
EXPRESS予約(早特21) 11,200 21日前までに予約
ぷらっとのぞみ 12,700 少し面倒かも
新幹線の価格まとめ

※繁忙期は+200円、閑散期は-200円

飛行機(ANA・JAL・スターフライヤー)

Airplane
Airplane (Image by Fuzz from Pixabay)

普通価格まちまち(¥16,000台〜¥20,000台)
最安値 :おおよそ¥8,000台〜¥10,000台(75日前までの予約)
移動時間1時間弱

メリット
・早期予約なら新幹線より安い(75日前までが最安)
・空港に近い場所までの移動なら便利
・マイルがつく

デメリット
・早期予約だと予約変更不可
・待ち時間・手荷物検査があるため、新幹線より時間が必要
・早期予約がないと価格面のメリットがない

実は時々、ANA(もしくはJAL)を利用しました(たまには空港・飛行機が楽しいという理由で)。旅行が好きな人は、マイルも貯まるので嬉しいかもしれません。

直前の購入だと新幹線より割高ですが、75日前までに購入すると、新幹線より安いです(飛行機だけの価格の場合ですが)。

また、空港に近いと便利ですが、遠い場合はそこまでに電車賃も必要です。空港・新幹線の駅までの運賃を総合的に考たほうがよいでしょう。

75日前までの予約が最も安い

各社、75日前までの予約で運賃が最も安く購入できます。他にも安くなる条件はありますが、詳細は各社のサイトをご覧下さい。

ただ、飛行機の利用にはデメリットもそれなりにあります。

飛行機利用のデメリット

安く買うならかなり早めに予約する必要がある(しかも変更不可)

75日前までの購入が安いですが、予約変更が不可能なのと、予約取消の場合はキャンセル料が必要です。相当先の予定が確定している必要があるので、新幹線よりは融通が利きにくい…ですね。

わりと待たされる

例えば伊丹空港の場合、保安検査は出発の20分前という決まりがあります。保安検査も待たされることがあるので、余裕を持つなら1時間前には到着すると安全ですが、これって結構時間を食いますよね。新幹線なら、こういう待ち時間はありません。

飛行機自体の移動時間は1時間弱なのですが、空港までの時間、待ち時間があるので、案外時間を食うことがあります。この辺りも、押さえておくべきポイントでしょう。

新幹線だと¥11,200なので、空港・駅までの交通費と時間を考えると、あまりコストパフォーマンスの良い方法ではない…かもしれません。

スターフライヤーは価格帯が安い

スターフライヤーは、大阪が関空発着のみですが、最安値が¥7,000台(期間によっては¥5,000台もある)と、ANA・JALより安めです。

上でも書きましたが、JAL・ANと同様、75日前までの予約(予約変更不可)が最安。

私は伊丹空港をよく使用していたのでスターフライヤーは一度しか利用していませんが、関空が近い方には良い選択しかもしれません。

飛行機+宿泊であれば楽天トラベルを使うのも手

最後に書きますが、飛行機というよりは、楽天トラベルを利用する方法です。

航空券+宿泊で購入すると、セット価格で安くなります。都内に宿泊で行く時は、私は楽天トラベルを一番よく利用しました。

LCC(Jetster・Peach)

LCC
Jetstar (Image by FranckinJapan from Pixabay)

価格¥3,000台〜
移動時間1時間弱

メリット
・LCCだけで済むなら安い

デメリット
・離発着が関空・成田のみ
・関空・成田が遠いと案外交通費がかさむ
・保安検査などで時間を余計に食う
・預け入れの手荷物は別料金
・マイルなし

LCCも1度だけ利用しました。

価格が安く魅力的なのですが、案外、不便でした。というのも、Jetstar(Peachも)は関空・成田しかなく、空港までが遠い場合は時間がかかるし、空港までの交通費も必要になるから。早くしたいと思えば案外お金はかかるし、安くしようと思えば時間がかかるし…。

LCCだけで済むなら安い

片道が3千円台とかだったりします(日により異なる)。

ですが、デメリットが目立つかもしれません。

デメリット

関空・成田しか発着がない

目的地が関空・成田に近ければ問題ありませんが、そうでない場合、不便ですよね…。

例えば、なんばから関西空港までなら南海の「ラピート」か急行に乗りますが、これも40分程は必要でしょう。

問題は成田空港(ご存じの通り千葉県にある)です。東京駅までなら、以下の方法があります。

時間 料金 注意点
バス 1時間弱 ¥1,000
成田エクスプレス(JR東日本) 1時間未満 ¥30,70 乗換便利だけど高い
京成スカイライナー 1時間未満 ¥2,507(〜日暮里)
¥157(東京まで)
日暮里までしかない
成田空港から東京駅までの移動手段

要するに、

  • 成田まで(もしくは成田から)の交通
  • 関空まで(関空から)の交通

を考える必要があります。

大抵の人は、関空・成田は不便な場所にあるのではないでしょうか(私もです)。ですので、LCC単体で見れば交通費は安く見えますが、LCC以外の片道全体を考えた場合、案外お金がかかる場合もあります。

それに、LCCは季節によって値段が変動しますので、必ずしも3千円台で購入できるとは限りません。そして、最安値の便は大抵、早朝や夜です。私は昼前の便を買うことが多かったので(早朝に空港に到着するのは無理)、6千円台(片道)でJetstarを購入したことが多かった気がしますね…。となると、片道9千円程でしょうか。

総合的に考えると不便さが目立つ

LCCは安いのは安いのですが、価格のメリットを受けようと思えば早朝や遅い便しか利用できません。また、保安検査などの待ち時間、都内までの移動時間を考えると、長いと片道4・5時間はかかるかもしれません

高速バスよりは早いけれど、新幹線よりは時間がかかり、費用も案外かかる…という印象です。当然、疲れもします(乗換が多いですから)。

で、私は関空までが遠かったせいもあり、LCC利用の恩恵はそれ程ありませんでした。上に書いたとおり、メリットが中途半端だからです。

あと、マイルも貰えません。

手荷物も、預け入れに関しては別料金が必要です。

なので、1度だけ利用しましたが、それっきりです。

高速バス(夜行バス)

高速バス
Bus (Image by StockSnap from Pixabay)

価格3千円台〜
移動時間8時間ほど

メリット
・価格は一番安い

デメリット
・一番時間がかかる
・疲れる(体調が翌日にひびく)
・客層が気になる(かもしれない)

高速バスも、夜行便を1度だけ利用しました。ですが、それっきり利用はしていません。

まず、夜の移動中に寝ることができればいいのですが、3千円台のバスだと座席もそれほど落ち着かないし相当揺られるので、寝ることができません。翌日の体調に影響しますし、予定がある場合は大変でしょう…。

あと、個人的な印象ですが、客層が少しガラが良くない(あまり大きな声では言いにくいですが)かもしれません。ただ、人数が少なければ配置を分散するように配慮してくれるし、女性は女性だけの配置にしてくれると思います(女性専用の便もある)。

ですが、東京駅(とか新宿とか)から大阪駅というように、ある程度利便性のある場所で乗ることが可能です。

安さだけで選ぶなら夜行バスでしょう

ただ、疲労で翌日の時間をむだにするのが私は嫌だったので、高速バスの利用は1度きりでした。

予約については、私は楽天トラベルを利用しました(楽天ポイントも付くし…)。

宿泊する場合は楽天トラベル(航空券+宿泊)が安い

楽天トラベル
Airpot (Image by Stela Di from Pixabay)

メリット
・個別に予約するより確実に安い
・マイルもつく

デメリット
・早めの予約が良い

補足的な事項ですが、移動に加えて宿泊先も同時に確保したい場合、楽天トラベル(他のサービスでも良いですが)で予約をすると、安く確保できます。

実は、この方法は今でもよく利用する方法です。

ただ、新幹線は利用できず飛行機(ANAかJAL)になります。伊丹より関空、羽田より成田のほうが安い傾向ですが、伊丹・羽田間でも十分安いはずです。

例えば、羽田・伊丹の往復便、平日の場合ですが、↓のように1万6千円台だったりします。

楽天トラベル
楽天トラベルで航空券+宿泊先を探した時の例

新幹線だとEXPRESS予約でも片道¥11,000なので、宿泊先も取るなら楽天トラベルなどで予約したほうが、お得ですね。

ただ、楽天トラベルの場合も、早めに予約しないと安くて良いところは、なかなかとれません。

まとめ

この記事の要約です。

  • 新幹線がおすすめ(EXPRESS予約で安く購入可能)
  • 宿泊先もとるなら楽天トラベル(とか他のサービス)
  • 飛行機は75日前までで安く購入可能
  • LCCは時間・費用が案外かかる
  • 安さで選ぶなら高速バス

私がよく利用するのは、上の2つです。

以上、ご参考までに。

参考リンク

新幹線

飛行機